ヤンデレ男の娘の取り扱い方2

〜デタラメブッキングデート〜



        



前作での「1日恋人」の一件から49日が過ぎた夏の終わり。

夕暮 秋貴は自室で携帯ゲームをしながら、ここ49日間、同じ自問自答を繰り返していた。

結城との関係をどうするか? その事に対して自分なりの答えを出そうとしていた。

自分の性格を知りつつも、以前とあまり変わらずに接してくる結城をどうするものかと思案していた。



そんな夏の終わり、結城の誘いで外出しようと出掛ける。

街中ではあちこちから地元の祭りである『鬼祀り』の準備が進められていた。



だが街中を歩いていると、小柄な影とぶつかってしまう。

その相手はどうやら秋貴の事を知っている様子の不思議ちゃんだった。

しかし秋貴に覚えはない。

ところが、その人物が落としていった生徒手帳を拾った事から、彼がかつて街を去った伝説の不良『鬼三郎』だと知ってしまう。



結城と鬼三郎、2人による秋貴の恋人の座を賭けた戦いの火蓋が切って落とされる。

涼風が混じる中、夏はまだ終わらない……。


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